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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2014年03月19日

早春の東近江市①石塔寺 

早春の一日、東近江市の南西部を訪ねました。新しくできた蒲生スマートインターチェンジを降りて最初の訪問地は阿育王山石塔寺です。
石塔寺(いしどうじ)は、滋賀県東近江市にある天台宗の寺院で、山号は阿育王山(あしょかおうざん)、本尊は秘仏の聖観世音菩薩。「石塔寺」の名のとおり、長い石段を登った先の広場には、阿育王塔と呼ばれる重文の石造三重塔を中心に、同じく重文の石造りの宝塔や五輪塔のほか、数万基の石塔や石仏が並び、山上を周回する石仏の道も整備されています。

石塔寺本堂


石塔の広場へ続く長い石段


重文の三重塔

白洲正子は著書「かくれ里」の“石を訪ねて”の項で「あの端正な白鳳の塔を見て、私ははじめて石の美しさを知った。朝鮮にも、似たような塔はあるが、味といい、姿といいこれは日本のものとしかいいようがなく、歴史や風土が影響を今さらながのように痛感した。」と述べています。寺伝ではこの石塔は天竺の阿育王が、釈迦の供養のために塔を造りその一つが日本へ飛来してこの地に落ちた。以来地下に埋もれていたのをいつの頃にか掘り出したものとしています。白洲は、仮に造ったのが百済人でも、日本古来の石積みの専門家たちが協力しないとこのような美しい石塔(群?)ができなかったに違いない。この地に多かった有力な百済系の帰化人の影響はあるにせよ、彼らの技術を受け入れるだけの日本の石の文化があったのだろうとしています。

宝塔と五輪塔


石塔・石仏群


石塔・石仏群

訪れる人もまばらな静かな早春の石塔寺で、いにしえびとの仏と石への讃仰の思いに浸っていました。

石仏の道



  

Posted by むかご at 10:57Comments(0)