2020年01月26日
紅梅咲く大阪天満宮で鷽替え神事
1月25日、暖冬で早くも紅梅がほころび始めた天満宮で「鷽替え神事」が行われました。
天満宮南門
道真公は「学問、出世の神様」として有名であると同時に「正直の神様」、無実の罪を清める「雪冤の神様」としても有名で、嘘の罪滅ぼしを天神様へ祈願する信仰がありました。一方で菅公が愛し、神社の紋にもなっている梅の木と縁の深い鳥で鷽鳥(うそどり)という実在の鳥が存在します。
鳥の名が「嘘」に通じることから、過去一年間に自分のついた嘘を鷽鳥に託し、初天神で罪滅ぼしを行おうとうそ替え神事が生まれました。
鷽鳥御守が入った封筒を受け取り、本殿前の四方にしめ縄が張られた結界の中へ進むと、神職の合図で、参加者同士で「替えましょ。替えましょ。嘘を誠に替えましょう」と声を発しながら鷽鳥御守の交換が始まります。
大勢の参加者がグルグルと回りながら封筒を交換します。封筒を人々と互いに交換することによって、嘘をまことに替えてしまうという神事です。
うそ替え神事に先立って餅撒き(餅の代用にボールを用い中に景品名が入っている)
かなり長い時間廻りながらの交換の後、神職の合図で初めて封筒を開くと、中に金・銀・土・木など当たりの文字があれば、一年間のさらなる幸福が約束され、それぞれの鷽鳥のお守りが授けられます。当たらない人でも、開いた封筒の内側が鷽鳥のお守りとなっているそうです。
神事に参加する人の列
うそ替えのため人払いされた本殿前の結界
札を交換する人々
交換される鷽鳥お守り封筒
授与される鷽鳥のお守り(中央)
見知らぬ人同士がお互いに声を掛けながらうそ替えの封筒を交換し続ける神事は、見物するだけでもほほえましく楽しいものでした。
参考:数年前雪の金剛山山頂で撮ったウソ(鷽:アトリ科ウソ属)です。名に似合わずとてもきれいな鳥です。
鷽替え神事の動画を、インスタグラム”mukago8897”でアップしています
Posted by むかご at 15:21│Comments(0)