2017年08月28日
1300年、今なお続く治山事業・田上山
湖南アルプスの名がある大津市の田上山(太神山)への東海自然歩道を歩きました。
万葉集巻1-50「藤原京の役民の作る歌」にあるように、藤原京造営のために田上山から大量の檜の良材を伐りだし、宇治川、木津川に筏を組んで大和に送りました。それ以来、江戸時代に至るまで度重なる建築材の伐採によりはげ山となりはてていました。
明治以降度重なる土砂水害もあって、政府直轄で長期にわたる治山事業が続けられてきましたが、いまなお完全な緑化は終了していません。
今回は道沿いの植物観察が目的だったので、通常の田上山コースの手前部分、迎不動まででしたが、天神川越しに見る田上山山系の頂上付近は花崗岩の岩肌が露出していて、1300年を経た今も、乱伐の名残をとどめているのを見て、激しい自然環境破壊の修復がいかに難しいかを実感させられていました。
天神川越しに見る田上山系

未だに岩肌が残る山頂付近

天神川上流

土砂に埋まって広河原となった砂防ダム
万葉集巻1-50「藤原京の役民の作る歌」にあるように、藤原京造営のために田上山から大量の檜の良材を伐りだし、宇治川、木津川に筏を組んで大和に送りました。それ以来、江戸時代に至るまで度重なる建築材の伐採によりはげ山となりはてていました。
明治以降度重なる土砂水害もあって、政府直轄で長期にわたる治山事業が続けられてきましたが、いまなお完全な緑化は終了していません。
今回は道沿いの植物観察が目的だったので、通常の田上山コースの手前部分、迎不動まででしたが、天神川越しに見る田上山山系の頂上付近は花崗岩の岩肌が露出していて、1300年を経た今も、乱伐の名残をとどめているのを見て、激しい自然環境破壊の修復がいかに難しいかを実感させられていました。

天神川越しに見る田上山系

未だに岩肌が残る山頂付近

天神川上流

土砂に埋まって広河原となった砂防ダム
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15:04
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2017年08月25日
石灰岩の絶壁に自然が穿った井倉洞を訪ねる
鯉が窪湿原を歩いた後、井倉洞を訪れました。
近づくにつれて、高梁川左岸にそびえたつ石灰岩の絶壁が清流に影を落とす井倉峡の景色が眼前に広がります。
ここ阿哲台は、岡山県新見市の中南部及び真庭市南西部一帯にかけて広がるカルスト台地で、東西方向に約18km、南北方向に約12kmの広がりを有する日本有数の規模を持つカルスト台地となっています。
高梁川左岸にそびえる石灰岩

72mを流れ落ちる滝

水に浸食された石灰岩

橋を渡り川面近くに井倉洞の入口がある
一帯には10個を数える鍾乳洞があり、中でも長1,200mの鐘乳洞・井倉洞は、高さ240mの石灰岩の絶壁の下部に入り口があり、洞内の3つの滝をはじめ自然の神秘 を体感できるというので、人気のスポットとなっています。
洞の内部
薄暗い中、1時間をかけての、水に濡れ、狭くて低い洞窟内のアップダウンは、かなりタフなものでしたが、それだけにまた迫力も満点でした。
入口よりかなり高いところにある出口(獅子穴)には縁結びの神「阿里佐宮」が鎮座している
近づくにつれて、高梁川左岸にそびえたつ石灰岩の絶壁が清流に影を落とす井倉峡の景色が眼前に広がります。
ここ阿哲台は、岡山県新見市の中南部及び真庭市南西部一帯にかけて広がるカルスト台地で、東西方向に約18km、南北方向に約12kmの広がりを有する日本有数の規模を持つカルスト台地となっています。

高梁川左岸にそびえる石灰岩

72mを流れ落ちる滝

水に浸食された石灰岩

橋を渡り川面近くに井倉洞の入口がある
一帯には10個を数える鍾乳洞があり、中でも長1,200mの鐘乳洞・井倉洞は、高さ240mの石灰岩の絶壁の下部に入り口があり、洞内の3つの滝をはじめ自然の神秘 を体感できるというので、人気のスポットとなっています。

洞の内部
薄暗い中、1時間をかけての、水に濡れ、狭くて低い洞窟内のアップダウンは、かなりタフなものでしたが、それだけにまた迫力も満点でした。

入口よりかなり高いところにある出口(獅子穴)には縁結びの神「阿里佐宮」が鎮座している
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14:33
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2017年08月23日
鯉が窪湿原を歩く
岡山県新見市にある鯉が窪湿原を歩いて来ました。
吉備高原の北辺にある鯉が窪湿原は、元禄八年(1694)築造され、ため池百選にも選ばれている鯉が窪池の谷部に点在する湿原で、満朝系の残留植物をはじめ、日中共通植物や、寒地植物、日本固有植物など300種を超える植物が自生し、標高550mにある湿原としては極めて珍しく、「鯉が窪質性植物群落」として昭和54年に国の天然記念物に指定されています。
地元がいう「西の尾瀬沼」は相当に大げさですが、それでも植物好きにとっては大いに楽しめる1時間半の湿地巡りでした。

湿原入口

ため池百選の碑

鯉が池

池面を覆うジュンサイ

池を巡る遊歩道

渡る高原の緑風

湿原に咲くサギソウ
鯉が窪で見かけた植物たちを僚ブログ「むかご日記Ⅱ」で、8月23日から4回シリーズで取り上げますのでこちらもご覧ください。
吉備高原の北辺にある鯉が窪湿原は、元禄八年(1694)築造され、ため池百選にも選ばれている鯉が窪池の谷部に点在する湿原で、満朝系の残留植物をはじめ、日中共通植物や、寒地植物、日本固有植物など300種を超える植物が自生し、標高550mにある湿原としては極めて珍しく、「鯉が窪質性植物群落」として昭和54年に国の天然記念物に指定されています。
地元がいう「西の尾瀬沼」は相当に大げさですが、それでも植物好きにとっては大いに楽しめる1時間半の湿地巡りでした。

湿原入口

ため池百選の碑

鯉が池

池面を覆うジュンサイ

池を巡る遊歩道

渡る高原の緑風

湿原に咲くサギソウ
鯉が窪で見かけた植物たちを僚ブログ「むかご日記Ⅱ」で、8月23日から4回シリーズで取り上げますのでこちらもご覧ください。
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14:27
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2017年08月19日
昼の六甲山頂
六甲山頂からの夜景を眺めたちょうど1週間後の18日、今度は自然観察仲間と昼の六甲山頂を歩きました。
早朝豪雨に見舞われたこの地方も10時ごろにはまだ厚い雲の間に青空も見える天気となりました。
山頂駅までケーブルカーを使い、ゴルフ場の中を通る自然歩道を経て夜景を眺めた同じガーデンテラスで昼食、高山植物園を見て、六甲山ホテルでお茶をして、ホテルのシャトルバスで下界へというコースでしたが、山の冷気の触れながらの久しぶりの1万6千歩は,余裕残しのウオーキングでした。
遊歩道は六甲ゴルフ場の中を通る

コース途中にある「みよし観音像」:飛行機事故で敢然身を挺して乗客を救い自らは最後に命を失ったスチュアデス(当時)麻畠美代子さんの崇高な行動をたたえた像で、石原慎太郎氏や森繁久彌氏の賛辞が刻まれている。

厚い雲の下に広がる阪神地区
早朝豪雨に見舞われたこの地方も10時ごろにはまだ厚い雲の間に青空も見える天気となりました。
山頂駅までケーブルカーを使い、ゴルフ場の中を通る自然歩道を経て夜景を眺めた同じガーデンテラスで昼食、高山植物園を見て、六甲山ホテルでお茶をして、ホテルのシャトルバスで下界へというコースでしたが、山の冷気の触れながらの久しぶりの1万6千歩は,余裕残しのウオーキングでした。

遊歩道は六甲ゴルフ場の中を通る

コース途中にある「みよし観音像」:飛行機事故で敢然身を挺して乗客を救い自らは最後に命を失ったスチュアデス(当時)麻畠美代子さんの崇高な行動をたたえた像で、石原慎太郎氏や森繁久彌氏の賛辞が刻まれている。

厚い雲の下に広がる阪神地区
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09:38
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2017年08月15日
100万ドル夜景?六甲山頂
東京の孫娘が六甲山を知らないというので、それなら夜景も含めて行ってみようということになりました。
高齢者に夜の六甲ドライブは無理と、電車でお出かけです。
山上のホテルで時間をつぶしてガーデンテラスへ周って、夜をを待ちましたが、天気が良すぎてなかなか暗くなりません。
寒さの中7時半まで粘って何とか夜景を見ることができましたが、手持ちのカメラではブレがひどく100万ドルには程遠い写真となってしまいました。
六甲山ホテルから薄暮の神戸市街

ガーデンテラスから
高齢者に夜の六甲ドライブは無理と、電車でお出かけです。
山上のホテルで時間をつぶしてガーデンテラスへ周って、夜をを待ちましたが、天気が良すぎてなかなか暗くなりません。
寒さの中7時半まで粘って何とか夜景を見ることができましたが、手持ちのカメラではブレがひどく100万ドルには程遠い写真となってしまいました。

六甲山ホテルから薄暮の神戸市街

ガーデンテラスから
Posted by むかご at
15:24
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2017年08月02日
涼を呼ぶイワタバコの花・高槻出灰川


奥高槻出灰川支流の小さな滝のしぶきを受けて、岩肌に張り付いたイワタバコ(イワタバコ科)が、紫色の可憐な花をつけています。
山地の湿り気のある岩場に生える多年草で、葉がタバコの葉に似ているのでこの名があります。
市街地では30度を超える猛暑というのに、ここばかリは25度、別天地のような涼しさです。
Posted by むかご at
16:07
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