オオサカジン

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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2015年09月28日

知る人ぞ知る名刹:由良興国寺  


興国寺法堂

白い海岸白崎探訪のあと、R42号にほど近い臨済宗鷲峰山興国寺へ参詣しました。
この寺は「関南第一禅林」とも称せられ、鎌倉三代将軍源実朝の不慮の死を弔うため、家臣の葛山景倫がこの地に建立したのにはじまります。景倫は高野山に登り出家して願性と名をあらため、高野山禅定院で、のちに法燈国師と諡号を送られる心地覚心と仲良くなり、覚心の入宋に援助します。
法燈国師は1249年(建長元年)中国・宋に渡り、宋で禅を極めた後、(建長6年)1254年に帰国します。宋で習得した径山時味噌(金山寺味噌)の醸造方法を持ちかえり、その製造過程から醤油を生み出したとされています。金山寺味噌とは炒った大豆を引き割り、麦こうじと塩を合わせ、ウリ、ナス、ショウガなどを混ぜ、さらにウイキョウ、サンショウ、シソなどを加えたおかず味噌で、その製造過程で桶の中で分離した液が溜まり、その「溜」で食べ物を煮るとおいしいということを発見したことがきっかけとなり、これが醤油発祥の有力な説となっています。すぐ近くの湯浅町、広川町が醤油の産地として知られているのも故あることなのです。
また 国師は宋での修行中に坐禅の呼吸法として尺八を学び、帰国の際には名手4人を伴い帰国しました。これが禅と尺八(普化尺八)の結びつきのはじまりで、深編み笠の虚無僧が尺八を奏しながら普化宗を諸国に広め、興国寺は虚無僧の本山として知られるようになりました。現在も寺の行事などには必ず虚無僧が尺八を奏しこの伝統を伝えているといいます。
醤油醸造の発祥、尺八の原点と、知る人ぞ知るこの寺は、かつては紀州に興国寺ありとうたわれ隆盛を極めましたが、今では詣でる人もまばらで、古い歴史を秘めて静まりかえっていました。

大門


石を敷き詰めた参道を登る


関南第一禅林の額が懸る山門


宋様式の法堂をと禅堂見下ろす


興国寺の名が入った本場「金山寺味噌」






  

Posted by むかご at 12:20Comments(0)

2015年09月27日

ノスタルジック白崎海岸 


白崎海岸公園のパノラマ



紀伊水道をゆく船

63年前高校3年生の夏、地元出身の生徒のお世話で、あるサークルの仲間と和歌山県由良町の白崎海岸に遊びました。戦後まだ年も浅いころとて整った宿泊設備などもなく、中学校の部屋で蚊帳をつって雑魚寝をした思い出があります。
彼岸で実家の墓参りに行った帰りに寄り道してその白崎へ周りました。
驚いたことに、63年前に海に突き出していた巨大な石灰石の山が、採掘され尽して姿を消し、岬全体が周囲に白い石灰石の壁を持った平地となり、白崎海洋公園となっていたのです。そういえば前回、奥深く採掘抗に案内されたとき、Nセメントの技術者から、やがてはこの山も採掘されてなくなってしまうと聞いたことを思い出しましたが、現実に今の姿を見たとき、改めて60年の時の流れを感じていました。

白い岩と青い海




石灰石鉱山の跡は公園広場に


昔のままの姿も


海洋公園のセンターにシェルズギャラリー(貝の展示室)がありました。白崎出身の貝の博士故・神田耕一郎氏が収集した珍しい貝のコレクションを展示しています。前回、神田先生のご自宅を訪問して親しく説明を受けたことを懐かしく思い出していました。

シェルズギャラリー


波に浸食された石灰岩塊


白い海岸遠景

急に思いついての白崎海岸再訪は、今は交渉の絶えた遠い昔の友人のことなどを思いおこして、忘れられない旅となりました。
  

Posted by むかご at 08:13Comments(0)

2015年09月26日

紀伊由良海岸の暮・朝 


紀伊水道に沈む夕日・唐尾港にて

高野山での納経、有田川町での墓参を終えて、紀伊水道に面する由良町衣奈海岸に宿をとったのは、老齢での日帰り長距離ドライブに懸念があるのと、曾遊の地白崎海岸を訪れるためでした。
宿に近い唐尾港近くで紀伊水道に沈む見事な夕日に出会いました。日本の夕陽百選にも選ばれている白崎海岸の夕陽です。
海辺の宿で簡素ながらも新鮮な魚料理をいただいた翌朝早く、衣奈の海岸は見事に晴れ上がり、弁天島がくっきりと海上に浮かんで見えました。

明ける衣奈海岸




  

Posted by むかご at 14:57Comments(0)

2015年09月25日

秋色紀州路:あらぎ島 



お彼岸の22日、四国八十八ケ所結願の締めくくりに高野山金剛峰寺と奥の院へ参詣して、有田川沿いに下り、有田川町にある実家のお墓詣りをしてきました。
道沿いに最近棚田百選などで全国的に知られるようになった「あらぎ島」(蘭島・嶋新田)があります。
あらぎ島は、和歌山県有田川町清水の川沿にあり、川がΩ字に曲がりくねった、典型的な穿入メアンダー地形の内側が舌状の台地となり、全体の面積は約 24千 平方メートル(7,315坪)に、大小の水田54枚が階段状の扇形に形成されています。
秋篠宮妃紀子殿下の父方の曽祖父がここ旧清水町の出身で、妃殿下がご結婚前にこの地を訪問されました。そんな縁で、一番上段の田、通称「天井田」で収穫された米や餅米でついた餅は、秋篠宮夫妻や悠仁親王に献上されているといいます。
四季折々に表情を変えるあらぎ島は、ちょうど刈り入れ時、遠方からのカメラマンも含めて見物客でにぎわっていました。






  

Posted by むかご at 11:25Comments(0)

2015年09月21日

大阪街歩き&食べ歩き&道頓堀クルーズ  


とんぼりクルーズの船着き場

東京見物でよく使う旅行社からの案内で「大阪街歩き&食べ歩き&道頓堀クルーズ」というツアーに参加しました。一時どぶ川で知られた道頓堀が浄化整備されて、平成16年に誕生した水辺の遊歩道「とんぼりリバーウォーク」をクルーズで水上から見てみたかったのと、大阪府から約2000円の助成を受けるということもあり、久しぶりでのとんぼり界隈の見物も面白いと思っての参加でした。

瑞龍寺の山門

スタートは元町1丁目の慈雲山瑞龍寺(通称鉄眼寺)です。僧鉄眼道光が再興して、大坂での黄檗布教の拠点になり、俗に鉄眼寺と呼ばれています。
鉄眼は隠元に心服し、師・木庵より授かった経典6,957巻から印刷を決心。一切経の版木の費用を日本全国を巡り托鉢。折からの堀江西一帯の大洪水に集めた募財を被害者救済に使ったとされているほか、摂河泉平野の大飢饉で借金までして難民救済に当たったとことで知られています。伝統ある寺にしてはけばけばしい朱塗りのお堂は、いかにも大阪のミナミらしい雰囲気です。

難波八阪神社の獅子殿

瑞龍寺のすぐ近くにある難波八阪神社は普通の拝殿の手前に獅子舞台と呼ばれる一種異様な形の建物があってよく目立ちます。
 昭和49年五月本殿竣工と共に完成された高さ十二メートル、奥行き七メートル幅七メートルの鉄筋コンクリート建物の外観は、唐櫃上加賀獅子というそうで、巨大な獅子頭になっています。
大きな口で勝利を呼び、邪気を飲み勝運(商運)を招き、就職、入試、会社発展などの願いを成就してくれるとのことですが、この異様さもまた大阪ミナミなればこそということでしょうか。

昔に変わらない人盛りの千日前から、道具屋町、東南アジア系の観光客ですっかり様子の変わってしまった黒門市場を通って、法善寺の水かけ不動さんに詣でて、道頓堀通りへと歩きます。

賑わうなんば花月前


外人観光客向けの店頭食事所が多くなった黒門市場


マグロ解体ショウに人盛り



水かけ不動の参拝にも行列が

道頓堀の指定の店でのたこ焼き2個、串カツ1本、ビリケンさん形の人形焼き2個宛てのクーポン利用も大阪らしくて結構楽しめました。激戦区だけあって気合を入れてのたこ焼きもさすが本場といえる味でした。有名水産業者の店舗での食事券もついています。

リバーウオークでのフラガールの競演なども眺めながら、約20分のとんぼりクルーズでと楽しんでツアーが終わりました。

水上からフラガールのショウ


戎橋の下をくぐる:欄干の手すりには大阪名物お好み焼きの返しこてが…


1000円の食事券、3ケ所でのプチ食べ歩きとクルーズで2880円。久しぶりとはいえ、なじみ深い場所のツアー、府の助成がなければたぶん参加することがなかったと思えば、まずは納得の値段でした。

一日中賑わう千日前通り




  

Posted by むかご at 17:05Comments(0)

2015年09月18日

閉園近い京大農場


移転後も残る農場正門

学研都市へ移転が決まっている高槻市の京大農場の講座と農場ツアーに参加しました。
すでに果樹園など農場の一部では木が伐採されて更地状になっていて、新農場で移植される苗木が用意されています。
昭和3年(1928)開設されたこの農場の移転後は、高槻市が「安満遺跡公園」として整備し、弥生時代の安満遺跡を保存・活用し、防災機能を備えた、緑豊かな公園を建設することになっています。
京大農場は、JR、阪急の駅に間近い都市のど真ん中にあって、自由に入れないにしても、長年とりある緑豊かな空間となっていました。一市民としては、跡地が農場に勝る憩いの空間となることを望むばかりです。

都心に近い農場も間もなく姿を消す


新農場へ移植される果樹の若木が育っている



  

Posted by むかご at 15:30Comments(0)

2015年09月07日

高槻市健康フェアー


高槻市消防音楽隊と共演するゆるキャラ「はにたん」

9月6日、「高槻市健康くフェアー」が現代劇場で行われました。
何回か参加したこのフェアーですが、特に今回は、お世話になっている大阪医大の先生が講演をされるというので是非共と参加しました。
会場一帯は様々な健康に関するいろいろなイベントや、ブースが設けられていて、子供から老人まで多数の参加者でにぎわっていました。
  

Posted by むかご at 15:41Comments(0)