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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2015年04月10日

平安神宮神苑の八重紅枝垂れ 





6日、雨の間の曇りの日、久しぶりで平安神宮神苑の八重紅枝垂れを訪れました。
神苑の桜の中でも数も多く見事なのが、いうまでもなく紅色の八重紅枝垂れ桜です。
谷崎潤一郎の「細雪」には、一家がたびたび神苑を訪れる場面があり、また近くは渡辺淳一の「桜の樹の下で」でもこの八重紅枝垂れが大事な場面で用いられています。


この桜は、神社の説明では明治28年神苑創建時、遠藤仙台市長より仙台から60本の苗木が贈られたので「陸奥桜」とか「遠藤桜」と呼ばれていて、そのもとは、近衛家に伝来した「糸桜」を会津藩主が 持ち帰り育成したものが再び京都に帰ったことから「里帰り桜」とも言われているとありますが、別説では、もとは江戸初期、御所にあったものを伊達政宗が持ち帰ったもので、現在も仙台市には当時のものといわれる樹齢400年もの老木が同市榴(つつじ)ケ岡公園にあるといいます。
いずれにせよ、古い歴史と経歴を持つ八重紅枝垂れは、古都京都に帰って、すっかり京の風景に溶け込んでいます。
写真のシャッターを頼まれた女性と話をしていると、その女性はノンフィクション作家として名の知られている山本厚子さんと知れました。ともに庭園を遊歩しながら、女史の話に何とか合わせて、しばし“知的な”会話を楽しんだことでした。
  

Posted by むかご at 22:36Comments(0)