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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2019年06月17日

奥大原の名刹、小智谷阿弥陀寺を訪れる


阿弥陀寺山門、本堂は杉木立の中を30分ほど登る

奥大原の名刹、小智谷阿弥陀寺を訪れました。
三千院、寂光院で賑わう大原の里から、今は旧道になっている鯖街道を何キロか遡ってゆくと、森の中にひっそりと建つ光明山法国院阿弥陀寺があります。慶長14年(1609)弾誓上人の開基になる」如法念仏の道場です。

本堂

本堂正面の仏像は上人自作で、像に植えられた自身の頭髪が今も残るといい、さらに弾誓上人が入定される一年前に当時修行中の僧らに頼んで掘らせた巌窟があり、ここには弾誓上人が石龕に生きながら入り「即身仏」となられた上人のミイラが端座合掌の姿勢で安置されていることでも知られています。

ミイラ佛が安置されている石窟の入口、ミイラ物は鍵のかかった石室に安置され見ることはできない

また閑院宮、有栖川宮両家の祈願寺ともなっており、多くの下賜品が寺野宝とし展示されています。
参道には京都府の天然記念物になっている樹齢800年といわれる大樹を含む多数のモミジがあり、新緑や紅葉の時には訪れる人も多いと聞きます。

境内はモミジの新緑に包まれている


阿弥陀寺の拝観をおえて、大原に戻り、国蝶オオムラサキの保護活動をしている「大原のオオムラサキを守る会」の飼育網室を見学しました。ちょうど育てた幼虫が孵化を始める時期とあって、幸運にも目の前で1頭が孵化をする瞬間に立ち会うことができました。

飼育ケージ内の見学者



終齢近い幼虫


蛹も保護色


孵化直後のオオムラサキ


孵化しばらく飛び立たない

孵化が最盛期になる6月末には一般を対象に観察会と放す蝶会が開かれるそうです。
国や府から絶滅危惧種に指定されているオオムラサキの保護活動を通じて、大原の自然の中で自由に飛び交う蝶が見られる日が来ることを念じつつ飼育網室を後にしました。
  

Posted by むかご at 11:07Comments(0)