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  | 高槻市

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2015年05月12日

伊勢・志摩の旅② 朝熊山金剛證寺

伊勢・志摩の旅② 朝熊山金剛證寺
山門

伊勢内宮参詣を済ませて、伊勢志摩スカイラインへ乗って、朝熊山山頂近くの朝熊山金剛證寺に詣でました。
この寺は昔から伊勢神宮の鬼門を守る寺として、神宮の奥之院ともいわれ「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の俗謡にも唄われ、参宮する人々はこの寺に参詣するのが常でした。草創は古く欽明天皇の頃、暁台上人によって開かれ、平安時代には弘法大師(空海)によって堂宇が建立され、密教修業の一大道場として隆盛を極めたといいます。
山門を入ると、右手に連門の池に架かる赤い連珠橋が目につきます。
伊勢・志摩の旅② 朝熊山金剛證寺
連門の池と連珠橋

伊勢・志摩の旅② 朝熊山金剛證寺
本堂

御本尊は秘仏で、伊勢神宮のご遷宮の翌年に、二十年に一度のご開帳があり、昨年平成26年はこれに当たっていました。このあたりにも伊勢神宮との結びつきがうかがわれます。
伊勢・志摩の旅② 朝熊山金剛證寺
整然と並んだ卒塔婆

本堂の左手を少し上がると奥の院へ続く道があります。驚いたのが参道の両脇に並ぶ大小さまざまの卒塔婆の列でした。なんでも死者の霊魂はまったく別世界に行ってしまうのではなく、現実に山の中に集う「他界」があるという山中他界説にもとづくものだそうです。行き合った地元の婦人の話によると、この卒塔婆は地元だけではなく、広く全国の縁者から建立されていて、かつては石原裕次郎や美空ひばりのものも建っていたそうです。大きいものは高さ8mもあり値段も数十万円するそうですが、6年たつと廃されて供養塔に合祀されるそうですから、場所が足りなくなることはないそうです。
伊勢・志摩の旅② 朝熊山金剛證寺
巨大な卒塔婆が並ぶ奥の院への道

墓地を売るよりも巧みなお寺の商売などとみるのは、縁なき衆生のけしからぬ考えのようです。

 お詫び:有名人の卒塔婆の記事で名前が間違っていました。お詫びして訂正します。

Posted by むかご at 08:58│Comments(0)
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