オオサカジン

  | 高槻市

新規登録ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  
Posted by オオサカジン運営事務局 at

2019年01月21日

雪の道南ツアー②

雪の道南ツアー第2日は早朝の函館朝市で始まりました。

海産物店の店頭で


店頭の床に蟹を並べ客をひく

函館駅のすぐそばにある函館朝市は30,000ヘクタールもの敷地に、北海道近海で水揚げされた魚介など新鮮な食材を販売する魚介類専門店から、北海道産農産物の直売所、飲食店まで約280店舗が軒を連ねています。
ツアー会社とタイアップしているらしい店舗に案内されたツアー客は、時間の関係もあってその店だけでしこたま買い物をするだけで朝市訪問は終わりました。

大沼国定公園

凍結した大沼と北海道駒ケ岳

渡島半島南部に位置し、函館市の北約16kmの距離にある大沼公園は、火山の北海道駒ヶ岳とその火山活動によってできた大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼の湖沼からなり、中でも大沼には大小126の小島が浮かび、四季を通じて様々なアウトドアースポーツを楽しむことができます。
江戸時代まで、約5,000年間活動を休止していた駒ケ岳は、1640年(寛永17年) 噴火にさきがけての大規模な山体崩壊によって、大量の土砂が直下の噴火湾に流れ込み、大津波を発生させました。火砕流は全方向に流れ行き、ほぼ山全体を覆って、かつては富士山型の山容で標高も1,700m あったものが、この大噴火により山頂部が磐梯山のように崩壊し、今のように2つの峰になり、馬蹄形カルデラと呼ばれる凹地ができ、崩れ落ちた土砂が折戸川を塞き止め、大沼、小沼などの湖沼が形成されました。
沼ではワカサギ釣りを楽しむ人たちを、沼の畔では、歌の発にゆかりがあるこの地を記念した、「千の風になって」のモニュメントを見ることができました。

ワカサギ釣り


千の風になってモニュメント


大沼から見る駒ケ岳は、爆裂後残った峰が片側に一つ見えますが、方角を変えて裏側から見ると二つに割れた山容が眺められ、山体崩壊のすごさを教えてくれます。

反対から見た駒ケ岳


昭和新山

昭和新山

昭和新山は、支笏洞爺国立公園内にあり、有珠山の側火山で、粘性の高い溶岩により溶岩円頂丘が形成され、標高398mになっています。
有珠山の麓にあった平地に火山が形成されたもので、山肌が赤色に見えるのは、かつての土壌が溶岩の熱で焼かれて煉瓦のように固まったからだそうです。
昭和新山は1943年(昭和18年)12月から1945年(昭和20年)9月までの2年間に17回の活発な火山活動を見せた溶岩ドームで、当時は第二次世界大戦の最中であり、世間の動揺を抑えるために当局により、噴火の事実は伏せられ、公的な観測を行うことができませんでした。。そのような状況下で、地元の郵便局長であった三松正夫氏は、新山が成長していく詳細な観察記録を作成し、後に「ミマツダイヤグラム」と命名され貴重な資料として評価されました。また、三松はこの世界的に貴重な火山の保護と家や農場を失った住民の生活の支援のために、山になってしまった土地を買い取ったので、昭和新山は三松家の私有地であり、世界でも珍しい私有地にある火山となっています。
今なお表面に熱や噴気ががあり、私有地であることなどで、今は立ち入りが禁止されています。
雪景色の中ここだけがむき出しの昭和新山は、時折射す午後の陽に照らされて、妖しい赤色に染まっていました。

昭和新山を観測する三松正夫像


車窓から観光という洞爺湖はうまく撮影できず、僅かに昼食会場の窓からエゾマツ越しにとることができました。

洞爺湖瞥見

昭和新山から登別へ向かう高速道路から樽前山が見えました。
樽前山は、北海道南西部にある支笏湖の南側、苫小牧市の北西部に位置する活火山で、標高は最高点の樽前ドームで1,041m、支笏洞爺国立公園に属します。風不死岳、恵庭岳とともに支笏三山の一つに数えられており、 車窓から長い間雪を頂いた優美な山容を眺めることができました。今回の北海道ツアーは好天に恵まれ、車中から白銀を頂いた山々を見ることができたのは幸運でした

樽前山


登別地獄谷

夕暮れの地獄谷

支笏湖洞爺国立公園にある登別地獄谷は活火山「俱多楽」の西麓にあり、大湯沼や日和山とともに後カルデラ火山の「登別火山」を構成しています。地獄谷の直径は約450 m、面積は約11 haあり、高温の噴気・熱水活動が続き、登別温泉の源泉になっており、支笏洞爺国立公園の「特別保護地区」に指定されています。
約15,000年前に「俱多楽」西麓で始まった火山活動により日和山に溶岩ドームが形成され、約8,000年前から水蒸気噴火を繰り返したことにより地獄谷が形成されました。あちこちから蒸気が噴煙のように吹き上がるさまは、草木の生えない荒寥とした赤茶けた景観は生きた火山そのもので、事実(平成27年)10月1日から噴火警戒レベルの運用が開始されています。
第3日の予定だった地獄谷を2日目に繰り上げたことで、この夜は登別温泉でゆっくり過ごせることになりました。
  

Posted by むかご at 10:58Comments(0)