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  | 高槻市

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2016年11月14日

洛中で若冲三昧 

秋晴れの一日、洛中で若冲三昧としゃれこみました。
いま京都で、近年急に注目を浴びるようになった奇想の画家伊藤若冲の生誕三百年を記念したいくつもの催しものが開かれています。
若冲の実家は今の錦市場の青物問屋さんだったというのは有名な話ですが、長男の若冲は画業に集中するため弟さんに継承権を譲ったといい、錦市場が営業停止になったとき弟とともに再建に尽くしたと伝わります。そのためか若冲の作品には野菜がたくさん登場します。
高倉通りから錦市場への入口に「伊藤若冲生家跡」の標識があり、市場通りを進むと若冲に関係ある垂れ幕や、シャッターに描かれた若冲画などが随所に見られます。
洛中で若冲三昧 
錦市場西入口にある若冲生家跡の標識

洛中で若冲三昧 
錦市場に掲げられた垂れ幕

洛中で若冲三昧 
シャッターにも若冲

錦市場の東端を少し北へのぼると、「京都非公開文化財特別公開」で初めて公開された若冲ゆかりの「宝蔵寺」があります。この寺は伊藤家の菩提寺で境内には伊藤家の墓碑が並んでいます。もっとも若冲の墓は晩年を過ごした伏見の石峰寺にあり、遺髪が宝蔵寺と相国寺に埋納されています。
洛中で若冲三昧 
宝蔵寺門前

洛中で若冲三昧 
境内ににある伊藤家の墓」


相国寺承天閣美術館では、現宮内庁所蔵になる動植綵絵30福の精巧なコロタイプ印刷が展示されていました。
原画は明治天皇に献納され、その下賜金一万円が廃仏毀釈で苦しむ相国寺の窮乏を救ったという逸話もあります。
コロタイプ印刷によるレプリカは実に見事な出来栄えで、本物よりも鮮やかではないかと思われるほどの迫力でした。
洛中で若冲三昧 
相国寺承天閣の玄関


京都市美術館では「若冲の京都KYOTOの若冲」と銘打って、百点を超える若冲作品が展示され、こちらも圧倒的な力で観覧者を魅了していました。

Posted by むかご at 17:36│Comments(0)
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