2018年08月24日
五山送り火の穴場だが:京大農学部総合
同上アップ画像
京都大学准教授深町加津枝博士の「身近な里山の植物と人の暮らしについて」と題する講演を聴講しました。深津先生はNHKぶらタモリの嵐山編に出演された気鋭の学究でもあられます。
講義される深津先生
先生の主要な研究フィールドが丹後半島の上世屋地区で、奇しくもそこは自分が2006年前後何年間か「丹後自然塾」というイベントのスタッフをしていて、何回も通ったところだったので、懐かしく思い出していました。
当時すでに過疎が進んでいて、それでも100人をこす住民がいた上世屋は今では僅か10軒20人となっているとのこと、日本の原風景といわれていた集落の行く末が案じられるところです。
丹後半島上世屋地区(2007年10月撮影)
ところで、講演会場になった京大農学部総合館5Fの窓から真正面に大文字山が望まれました。送り火観賞にはうってつけの場所ですが、送り火の夜、この窓から大勢が眺めるかどうかは聞き洩らしました。
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13:51
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2018年08月22日
涼風渡る萩谷~才所~原コース
長く続いた猛暑日がやっと一段落した17日、仲間とともに高槻北部の山道を歩きました。
標高370mの萩谷部落から原へ下る林道では、連日の猛暑がうそのように涼しい風が吹き渡っていました。
グループの関心の対象の植生も豊かで、中でもつる性植物だけで約50種が観察され、真夏の中、涼しく楽しいひと時を楽しみました。
整備された林道を下る
山中に建つ一軒家(才所にて)
殆どは日陰が多いコース
ナツフジの花と果実が同時に見えて季節の変化を感じさせる
標高370mの萩谷部落から原へ下る林道では、連日の猛暑がうそのように涼しい風が吹き渡っていました。
グループの関心の対象の植生も豊かで、中でもつる性植物だけで約50種が観察され、真夏の中、涼しく楽しいひと時を楽しみました。
整備された林道を下る
山中に建つ一軒家(才所にて)
殆どは日陰が多いコース
ナツフジの花と果実が同時に見えて季節の変化を感じさせる
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11:03
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2018年08月19日
雷で退散・ビワコテラス
運転休止のロープウエイ駅
少々古い話になりますが、ものすごい暑さだった今年のお盆休み、遊びに来ていた大学生の孫娘2人と娘がどこか涼しいところというので、琵琶湖テラスへ出かけました。
ロープウエイの駅に着いて切符の発売口に並んだ途端アナウンスがあり、雷雲が接近しているのでロープウエイの運転を見合わせしますとのこと。
しばらく待ちましたが、本当に暗雲が垂れ込め、雷が鳴りはじめました。
諦めた客のバス待ちの行列
駅前から僅かに琵琶湖を見下ろす
結局諦めて帰ることにし、京都で降りて食事をすることとなり、ゆっくり食事をして京都駅に向かったとき、激しい雷雨でした。
考えてみれば、なまじ運転見合わせの前で山上に登っていたら、帰るのが大変だったと思うと、中止で引き返せたことはむしろラッキーだったと思ったことでした。
湖西線の駅で聞いたところによると、その前日も雷で運転取りやめになったとのこと、この季節の、とくに山へのお出かけは気象情報をよく調べておく必要があるようです。
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15:18
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2018年08月10日
夏休みこども工作教室
夏休みの一日、市立服部図書館で小学生対象の自然の材料を使った工作教室が開かれました。
作るのは折った段ボール紙に木の実や小枝などをはりつけて作る写真額縁と、市のマスコットハニタンのペンダントです。
募集開始後即満員となったという25名の小学生たちは、地元のボランティアグループの多少の手助けも得て、思い思いに独創的な作品を作り、満足げに持って帰りました。
さてあの作品も夏休みの宿題づくりとして役立ったのでしょうか。
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11:06
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2018年08月04日
センチメンタル ラストドライブ⑤乾燥化進む八島湿原
八島湿原:中央部に生えるのはヤマドリゼンマイと思われる
ラストドライブ第2日の終わりは八島湿原のトレッキングです。
湿原を巡る遊歩道
霧ヶ峰から美ヶ原方向へしばらく走ったところにある八島湿原は、標高1630m、3000ヘクタールの大草原が広がる霧ヶ峰高原の北西部に位置し、一帯は豊かな自然と、日本を代表する高層湿原として、早くから重要性を認められ、1939年(昭和14年)に国の天然記念物の指定を受けています。
点在する池塘
は43.2ヘクタール、泥炭層は8.05mに達し、低層部分はヨシ、アゼスゲ、カサスゲなどで成立しているヨシ・スゲ泥炭。中間はオオミズゴケ、ワラミズゴケなどで成立しているヌマガヤ湿原。高層部分はイボミズゴケ、チャミズゴケ、ムラサキミズゴケ、ワタスゲ、ミカヅキグサ、ツルコケモモ、ヒメシャクナゲなどで構成されているミズゴケ湿原になっています。
40年ほども前に初めて訪れてより、湿原の探勝は回を重ねてきましたが、素人目にも、周辺の森林化や降雨量の減少などによる乾燥化の進行や池塘面積の減少が見て取れます。
高原とはいえ猛暑の続くこの日、日陰の少ない1周3.7㎞の遊歩道を、高山植物を愛でながら、ゆっくりと2時間をかけて歩きました。
コウリンカ
ワレモコウ
ラストドライブの最終3日目(7月23日)は、急遽予定を変更して、木曾の御嶽山へ周り、前日賜杯を抱いた御嶽海の出身地木曽谷の上松町へ立ち寄ることにしました。逆になりましたが7月29日記事をご覧ください。
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17:02
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2018年08月03日
センチメンタル ラストドライブ④幻滅:車山のニッコウキスゲ
車山(1923m)
道路の右わきに僅かにニッコウキスゲの保護地が見える
ラストドライブ第2日、坪庭の次は白樺湖をへて百名山の一つ車山です。
ラストドライブにこの時期の蓼科方面を選んだ主な理由は、何回も訪れて感激した、車山の草原を黄色に彩るニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の大群落との再会でした。
行ってみてがっかりしました。
かつて大草原のいたるところに咲いていたニッコウキスゲは、中心部のごく小さい場所に限られ、それも鹿除けの電気柵に囲まれて、さらにその外側に設けられた立ち入り禁止柵の外から眺めるといった状態になっています。
苦労した柵抜きの撮影
柵に閉じ込められたニッコウキスゲ
期待はずれの有り様に、今さらながら高山まで広がった鹿害の深刻さに驚きかつ悲しみを覚えていました。
図らずもラストドライブは、今昔の思いにふける文字通りのセンチメンタル ジャーニーとなりました。
車山に咲くウスユキソウ、ほとんどの人が目を止めることがない
帰宅して昔の写真を取り出して、改めて昔は良かったの感慨にふけったことでした。
古き良き日を思い出し、あえて昔の写真(2011年7月24日撮影)を添付します。
Posted by むかご at
14:43
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2018年08月02日
センチメンタル ラストドライブ③:北八ケ岳ロープウエイと坪庭
ロープウエイから茅野市街越しに中央アルプス方面
ラストドライブ第2日も晴れ上がりました。スタートも曾遊の地、坪庭です。
何回も利用したかつてのピラタスロープウエイは北八ヶ岳ロープウェイと名前が変わっています。
長野県のほぼ中央に位置する八ヶ岳連峰の中で、比較的に穏やかな山容と言われる北八ヶ岳エリアの中にあり、標高1771mの山麓駅から2237mの山頂駅まで標高差466mを約8分で結んでいます。
坪庭から望む八ヶ岳連峰・主峰赤岳2899mには雲がかかっている
ロープウエイを降り立つと坪庭です。八ヶ岳の噴火による溶岩でできた場所で、一帯は溶岩塊ががゴロゴロしており、その中を探勝路が設けられていて、展望と高山植物を楽しみながらの散策を楽しめます。
岩塊が続く坪庭
今の時期高山植物は少し端境期なのかそれほどだもありませんでしたが、よく見れば小さいイチゴや木の実などを観察することができました。
美味しいというノウゴウイチゴ
Posted by むかご at
17:10
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2018年08月01日
センチメンタル ラストドライブ②:八ヶ岳、白駒池・麦草峠
センチメンタル ラストドライブ、八千穂高原自然園の次は白駒池です。
北八ケ岳を横断するR299(メルヘン街道)を峠付近まで戻ると駐車場があり白駒池への入口となっています。
白駒池への入口
駐車場から歩いて約15分程度にある白駒池は北八ヶ岳の広大な原生林の中に、満面に清水をたたえた神秘的な湖で、標高2,100m以上の湖としては日本最大の天然湖です。
池までの遊歩道の周囲は、樹齢数百年のものもあるコメツガ、トウヒ、シラビソの原生林で、噴火による大きい溶岩塊が重なる地面は一面の苔で覆われています。
苔むす原生林
一帯は人手が入らない貴重な原生林として知られいますが、一面に広がる苔は500種近くもあり、日本蘚苔類学会より「日本の貴重なコケの森」に選定されています。
セイタカスギゴケ
カギカモジゴケ
訪れた7月21日は、あいにく例年にない炎天が続いていて、乾燥が進み、本来苔特有の鮮やかな緑色が少し損なわれていたのは残念でした。
白駒池は一周約1.5km、湖畔の原生林を縫って、木道が整備されており、快適なトレッキングを楽しみました。
白駒池駐車場のすぐ近く、メルヘン街道の最高点が麦草峠です。高山植物園やヒュッテがあり、南へ硫黄岳、赤岳方面へ、北へは縞枯山、来た横岳などへの縦走コースの起点となっています。
図らずもお世話になった愛車の半分が写って遺影?となりました
麦草峠から茶臼山(2380)
道端で見かけたマルバダケブキの花にヒョウモンチョウ(ウラギンヒョウモン?)が群って吸密していたのが印象的でした。
北八ケ岳を横断するR299(メルヘン街道)を峠付近まで戻ると駐車場があり白駒池への入口となっています。
白駒池への入口
駐車場から歩いて約15分程度にある白駒池は北八ヶ岳の広大な原生林の中に、満面に清水をたたえた神秘的な湖で、標高2,100m以上の湖としては日本最大の天然湖です。
池までの遊歩道の周囲は、樹齢数百年のものもあるコメツガ、トウヒ、シラビソの原生林で、噴火による大きい溶岩塊が重なる地面は一面の苔で覆われています。
苔むす原生林
一帯は人手が入らない貴重な原生林として知られいますが、一面に広がる苔は500種近くもあり、日本蘚苔類学会より「日本の貴重なコケの森」に選定されています。
セイタカスギゴケ
カギカモジゴケ
訪れた7月21日は、あいにく例年にない炎天が続いていて、乾燥が進み、本来苔特有の鮮やかな緑色が少し損なわれていたのは残念でした。
白駒池は一周約1.5km、湖畔の原生林を縫って、木道が整備されており、快適なトレッキングを楽しみました。
白駒池駐車場のすぐ近く、メルヘン街道の最高点が麦草峠です。高山植物園やヒュッテがあり、南へ硫黄岳、赤岳方面へ、北へは縞枯山、来た横岳などへの縦走コースの起点となっています。
図らずもお世話になった愛車の半分が写って遺影?となりました
麦草峠から茶臼山(2380)
道端で見かけたマルバダケブキの花にヒョウモンチョウ(ウラギンヒョウモン?)が群って吸密していたのが印象的でした。
Posted by むかご at
16:25
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