オオサカジン

  | 高槻市

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2016年11月09日

生石高原から生石神社へ 

生石高原から生石神社へ 
ススキの道を行く

生石高原から生石神社へ 
笠石近くから頂上方向を望む


11月4日、植物観察グループのバスツアーに加わって、ススキで知られる和歌山県生石高原を訪れました。
生石高原は郷里の有田郡城山村(現有田川町)にほど近く、70何年か前、小学生のころの遠足適地であり、郷里を離れたのちも、墓参などで帰郷するときときどき立ち寄った場所でした。
車で帰郷するとき、多くは、野上町から登り、紀美野町と有田川町の境にある札立峠経由で生石高原へ向かうのですが、今回は有田ICから、有田川沿いを遡って生家のすぐ近くの県道を通るという大回りコースだったのは、予期していなかっただけにちょっとした驚きでした。
標高870mの生石山頂付近に広がる広大な草原のススキは、少し時期が遅かったのですが、白い穂を秋風になびかせて、まだまだ見事な景色を現出していました。
リンドウ、カワラナデシコ、ホソバノヤマハハコなど夏から秋の名残の植物たちや、白いリュウノウギクの花などが咲いていて、時期遅れにしては楽しい観察旅行となりました。
生石高原から生石神社へ 
リンドウ


それに何よりも、快晴に恵まれて360度の素晴らしい大パノラマを恣にすることができたのは感激ものでした。
生石高原から生石神社へ 
晴れ渡る中和の山並み


生石が峰山頂から足をのばして、有田川町大字楠本にある生石(しょうせき)神社に廻りました。
むかし、一夜にして出現したという巨岩を背にした生石神社は、生まれ故郷の村から生石山への登山の途中にあり、戦時中の小学3~5年生のころ、出征した兄の武運長久を祈るために友達と語り合って月参りをした思い出の神社です。
祈願もむなしく、兄も、そして友達の兄さんもついに還ることはありませんでした。
生石高原から生石神社へ 
巨岩を背にして建つ生石神社


今回は、生家の近くをバスに乗ったまま通り過ぎただけでしたが、生石高原からは、村を離れるまでの15年間、毎日のように眺めた中和最高峰の白馬山(957m)が、くっきりと眺められて、山が青いふるさとの幼い日を思い出していました。
生石高原から生石神社へ 
有田川流域と日高川流域を隔てる白馬山脈の主峰白馬山
冬は峰に雪を戴く


70何年かぶりの生石神社、10年ぶりの生石高原を訪れたまさにその翌朝、ある人から届いた宅急便に同人雑誌が入っていて、その主宰が何十年も音信が途絶えていた高校時代の友人で、くしくも長年「生石山の大草原保存会」で活動していることを知りました。“盲亀の浮木優曇華の花”ともいうべきあまりの偶然におどろき、すぐさまその友人に電話して互いに久闊を叙しあったことでした。

Posted by むかご at 10:18│Comments(0)
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