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  | 高槻市

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2015年08月10日

東北の旅④ 「語るなかれ」の湯殿山

東北の旅④ 「語るなかれ」の湯殿山
参道入り口の大鳥居

東北の旅第3日は羽黒三山。まずお参りしたのが、古来から修験道を中心とした山岳信仰の場として、現在も多くの修験者、参拝者を集めている湯殿山神社でした。
参詣道の入り口に巨大な赤い鳥居がそびえ、傍らにはかつての神仏習合時代にこの地で厳しい修行の末即身仏となった6人の僧を顕彰するモニュメントが並びます。
東北の旅④ 「語るなかれ」の湯殿山
湯殿神社参詣道


湯殿山神社の神域は、山形県庄内地方にひろがる出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)のうちの、湯殿山の中腹、月山より流れる梵字川沿いにあり、大鳥居のところからは姿を見ることができません。
湯殿山神社の信仰の対象は湯殿山自体であり、拝殿や社殿がありません、写真撮影は厳禁、昔から「語るなかれ」「聞くなかれ」といわれて、俗世と隔絶した神秘の色濃い神域となっています。参詣者は、入り口の前で全員裸足になってお祓いを受け、身の汚れや罪を紙人形に移して、谷水に流したのち、御神体である巨岩から湧き出る温泉を踏んで巡礼します。
山中奥深く、神の岩からとめどなく湧き出る湯を、裸足で踏んで巡るお参りは、詣でる人をして、何かしら神と触れ合った厳かな気持ちにさせていました。
「語るなかれ」いわれる湯殿山ですが、インターネットに出ている旅行案内に出ている程度のことは許されると考えてのこの記事でした。
東北の旅④ 「語るなかれ」の湯殿山
参詣を終えて帰り道、大鳥居が緑の中に埋まっていました



語られぬ湯殿にぬらす袂かな  芭蕉
「語る勿れ」の歴史は古いようです。

東北の旅④ 「語るなかれ」の湯殿山
即身仏の記念碑




Posted by むかご at 13:06│Comments(0)
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