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  | 高槻市

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2015年08月09日

東北の旅③ 立石寺:蝉の声につつまれて

東北の旅③ 立石寺:蝉の声につつまれて
立石寺根本中堂

東北の旅第2日後半は山寺・立石寺です。
山形市にある天台宗の寺院。山号は宝珠山。本尊は薬師如来。山寺(やまでら)の通称でも知られています。
本堂は比叡山と同じ名の根本中堂で、永正18年兵火で焼失した際に、比叡山根本中堂から分燈されていた法燈が消滅し、天文12年(1543)に再度分燈されますが、比叡山焼き討ちのときには、逆に立石寺の方から分燈するなど、両寺の関係が深いものがあります。
東北の旅③ 立石寺:蝉の声につつまれて
奥の院への山門

東北の旅③ 立石寺:蝉の声につつまれて
1115段の石段を登りつめたところに奥の院如法堂

本堂よりも知られているともいえるのが、1115段の石段を上る奥の院如法堂です。このところひざを痛めて自信がなかったのですが、ここまで来たからにはと挑戦しました。
東北の旅③ 立石寺:蝉の声につつまれて
せみ塚のある岩壁

木立と奇岩が続く階段の途中に芭蕉の句の短冊を埋めたという“せみ塚”が切り立った岩壁の麓に立っています。芭蕉も登ったこの道は、大勢の参詣者で閑けさこそないものの、ミンミンゼミとひぐらしが鳴き競って、切り立つ岩に確かにしみいっていました。

この景色、芭蕉の文章をそのまま借りるにしくはなしとて

日いまだ暮れず。ふもとの坊に宿借りおきて、山上の堂に登る。岩に巌を重ねて山とし、松柏年ふり、土石老いて苔なめらかに、岩上の院々扉を閉ぢて、物の音聞こえず。岸を巡り岩をはひて、仏閣を拝し、佳景寂寞として心澄みゆくのみおぼゆ。

閑かさや岩にしみ入る蝉の声


東北の旅③ 立石寺:蝉の声につつまれて
修業の岩場

東北の旅③ 立石寺:蝉の声につつまれて
岩上に立つ五大堂と赤い納経堂,眼下に門前町が眺められる

東北の旅③ 立石寺:蝉の声につつまれて
芭蕉の句碑、嘉永6年(1853)に門人たちが建てたという風化した句碑も現存する



Posted by むかご at 08:20│Comments(0)
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