2013年03月06日
佐世保と九十九島
ほっこり九州4日間ツアーの第3日は、柳川を経て、西九州自動車道を佐世保へ向かいます。
佐世保港には、海上自衛隊と米国海軍の基地が並び、何隻かの軍艦が停泊していて、こころなしか尖閣列島で高まる緊張感が漂っています。
遊覧船が発着する西海パールリゾート
さらに西に進むと、九十九島への遊覧船が発着する西海パールリゾートがあります。ここでの昼食はバスガイドお勧めの”佐世保バーガー“です。最近はやりのB級グルメでは、何時もがっかりでしたので、まったく期待せずに食べましたが、予期に反してこれは本物でした。なんでも戦後すぐ米海軍によってもたらされたアメリカ文化の象徴ともいえるハンバーガーが、日本風にアレンジされてこの地で進化し、いち早く佐世保にハンバーガーという食文化が定着していったそうです。
協会が認定しているという佐世保バーガーの店は、いずれも独自のレシピに工夫をこらして競っているといいます。
展海峰から佐世保方向
展海峰から九十九島
九十九島の眺望は少し離れた高台にある展海峰からです。右の佐世保港か弓張岳を経て、九十九島の島々が眼下に広がります。
田中穂積像
美しい景色を背に立つ軍服姿の像は、唱歌“美しき天然”を作曲した田中穂積の記念の碑です。佐世保鎮守府の軍楽長を勤めた田中は、のち市立佐世保女学校に奉職、九十九島の美しさを音楽に乗せて伝えたいと、1902年(明治35年)折よく手に入れた武島羽衣の詩に曲をつけました。
空にさえずる 鳥の声
峯より落つる 滝の音
大波小波 とうとうと
響き絶やせぬ 海の音
聞けや人々 面白き
この天然の 音楽を
調べ自在に 弾きたもう
神の御手(オンテ)の 尊しや
今ではちんどん屋やサーカスの音楽として知られている名曲”天然の美“は、九十九島の絶景が生み出したものだったのです。
Posted by むかご at 16:37│Comments(0)