節分に咲く節分草

むかご

2017年02月03日 18:01


2月3日、節分の日に京都植物園にセツブンソウ:節分草((キンポウゲ科セツブンソウ属)が2輪だけ咲いていました。
節分のころに咲くのでこの名があり、自生地としては主に石灰岩地の樹林内に群生する高さ5~15cmの多年草です。茎の上部にふぞろいに細かく切れ込んだ葉が2個対生します。花期は2~3月、茎の先に直径2cmほどの花を1個つけます。
白い花弁のように見えるのは萼片で5個あり、花弁は黄色の蜜腺に変化しています。雄しべの葯は紫色で、白い萼片とのコントラストがきれいです。
百花に先駆けて花開く節分草は、落葉樹林が青葉になるまでの短い間に光合成を終えて、初夏には地上部は枯れてしまいので、スプリングエフェメラル(春の儚い命)といわれる植物群の一つです。