豪雨の京都で五山送り火
8月16日、京都は1時間84㎜という大豪雨でした。
下鴨にある京都ギリシャローマ美術館が催す大文字送り火観賞会と同志社大の教授によるアクロポリスに関する講演会に申し込んでいたので、この雨では送り火は到底駄目だろうが、講演だけでもと思い出かけました。
講演が終わり、美術館が提供する軽食と茶菓を楽しみ8時になりました。みんなと一緒4階のベランダに出ると、時間通り東の方の闇に大文字の火が浮かび上がりました。5分刻みで左へ法、妙。舟形が夜空に輝きました。
中止必至と思っていて、かさばる一眼レフをやめて、かろうじて持っていたコンパクトデジカメで撮ろうとしましたが、一枚撮ったところであえなく電池切れとなりました。残念ではありましたが、あきらめていた送り火を見ることができただけで満足でした。
後で聞くと、送り火を止めると仏様が帰れないので、雨が降ろうが槍が降ろうが中止はしないとのことでした。それにしても、あの雨で見事に点火するには、関係者の大変なご苦労があった筈と思わずにいられませんでした。