2007年09月25日

甦る村の歌舞伎


「舞台と奈落 」 最初は後向きで→重い!→動いた!→やっと正面へ


彼岸の墓参りに郷里の和歌山へ帰りました。お寺に近い神社の森からなにやら聞こえてくるので立ち寄りました。音は10月の秋祭りに向けての歌舞伎の稽古でした。
有田郡旧二川村の氏神丹生明神社(現城山神社)では、昔から秋祭りの日、村人たちによって歌舞伎芝居が奉納されてきました。私が郷里を出た昭和25年ごろまでは続いていたと記憶しています。
門前小僧の私でも、太閤記十段目(太十)の夕顔棚からサワリの操のくどきくらいまでなら、今でも空でいえるほど、村人にとって関心の高い一大イベントでした。
その後保存会の方たちの努力によって復活したものの、浄瑠璃、三味線が出来る人がいなくなり、わずかに寿式三番叟が奉納されると聞きました。(二川歌舞伎芝居)
中でも珍しいのは、神社に対面する舞台の回り舞台です。“周り盆”の直径は4.2m、「狛楽回し」という構造で、床下の石段上に設けられた「奈落」で、8人の裏方が回転棒を回します。県下唯一のこの回り舞台は無形民俗文化財に指定されています。
55年ぶりに見る村歌舞伎の稽古風景、保存会の面々には一人も知った顔はいませんでしたが、往時を思い出して懐かしさでいっぱいでした。

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