2008年06月13日
ケバくても国宝:宇多水分神社 奈良県大宇陀町②


左に並ぶ3棟が国宝
旧莵田野町にある宇多水分神社は、古事記に見える速秋津彦命を首座として、子神天水分神、国水分神を祭神とし、昔より近隣の人々より水分(ミクマリ)さんと呼ばれ、崇敬されてきました。
水分神は、農の源、命の源としての流水を司る神で、「クマリ」は「配り」を意味するものとされていますが、「ミクマリ」は語源的に分水嶺を意味するという説もあります。いずれにしても水に精霊を感じてお祀りする水分社は各地にあり、奈良県内だけでも、ここのほかに、吉野、葛木、都祁などがあります。
第10代崇神天皇の勅命により祀られた当社は、歴代の朝廷、武家の崇敬が篤く、源頼朝が幼少時当社に詣でた際に植えたと伝わる頼朝杉(2代目?)というのも残っています。
鎌倉時代末期の元応2年(1320)の棟木札が発見された本殿は、隈木入春日造りの先駆けとして、貴重な遺構であり、昭和29年に国宝に指定されました。
平成15年に、台風による復興保存修理が竣工し、今は朱塗りも鮮やかな新本殿ですが、れっきとした国宝です。
Posted by むかご at 06:54│Comments(0)│TrackBack(0)
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