2007年11月18日
卑弥呼の墓?箸墓

東側から見る箸墓、後方は三輪山

桜井市箸中の国道沿いにある箸墓と呼ばれる古墳は卑弥呼の墓ではないかとの説もある話題の多いお墓です。
全長272mの前方後円墳で、管理する宮内庁の正式の名は「孝元天皇皇女倭迹々日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)墓」となっており、日本書紀に彼女と夫である大物主命との説話が出てきます。いろいろなことがあって、自らの女陰(ほと)を箸で突いて命を絶つた姫が葬られたのがこの箸墓だといいます。
書紀には、昼は人が造り、夜は神が作ったとの記述があり、この墓が当時として大工事であったことをものがたっています。
父に当たる孝元天皇(8代)そのものが実在を疑問視されている欠史九代の中の天皇ですから、この姫が実在したかどうかは怪しいことになります。
一方邪馬台国大和説の立場からは、箸墓が卑弥呼の墓説が出るのもさほど不自然ではありません。
いずれにせよ、秋の気配が漂うこの美しい墓を見ていると、誰かは知らずとも、たおやかな女性の墓に違いないように思えてきます。



