2007年10月17日
藤布:伝統民俗工芸を守り継ぐ

藤織は早春の材料伐りに始まりアク炊き(写真左上)などいくつもの工程を経て、機にかけるのは
翌年の春になるとか
上世屋(昨日の記事)を通りかかるとき運よく藤布織保存会の講習会を見学する機会に恵まれました。
藤布は山野に自生する藤の樹皮の繊維を加工して布に織り上げたもので、非常に丈夫で、万葉の昔から庶民の衣料として用いられてきました。江戸中期より木綿の普及により急速に廃れ、ここ丹後半島世屋部落にわずかに伝えられてきた藤織りも、いまでは技術伝承の危機に瀕しています。
講習会はこの技術を守ろうと地元の有志が立ち上げた保存会が主催するもので、全国から受講生が集まって来るといいます。
かつて貧しい農家の主婦が自家用に手間暇をかけて織り上げた藤布は、衣類、畳の縁などに用いられる庶民が使う質素な布でしたが、織る人もいなくなった今では希少な伝統民俗工芸品として価値が高く、茶室の座布団などに重用されているそうです。



