2007年09月14日
秋海棠:美人の涙

裏庭に今年も秋海棠が咲きました。
江戸時代初期に中国から渡来したといわれますが、庭の影に薄紅色の花を点在させて秋の訪れを告げる様子はどこか日本人の心情に訴えるものがあります。花が垂れ下がって咲く姿が、春咲く花海棠に似ることから秋海棠の名があります。
中国の古い話、ある女性が恋人に逢えず毎日北窓で泣き暮らしていて、その涙のこぼれたところに生えた草の姿が、いかにも女性が泣く痛ましい姿に似てなまめかしいので断腸草と名づけられました。これが今でいう秋海棠だといいます。
秋海棠は雌雄異花で、雄花(写真右下)は、大きな2枚の萼片と小さな2枚の花弁からなり、黄色の雄蕊の丸い集団がつきます。雌花(写真左下)には同じ色の先が割れた3本の柱頭(雌蕊)があります。雄花は沢山つきますが、雌花は栽培条件がよくないとあまりつきません。その代わりに葉脇にむかごがつき、それがこぼれて翌年発芽し殖えてゆきます。
どこにでも見られる秋海棠ですが、こんなことを考えながら観察するのも楽しいものです。



