2007年04月13日

西国街道芥川堤 


昔、男が長年懸想していた良家の姫君をやっとのことで連れ出して、背負って走り、芥河(芥川)というところで、夜もふけ、雨になり、雷さえ鳴り始めたので、荒れ果てた蔵に押し込めて、戸口で見張っていたが、朝になると女は姿を消していた。雷鳴にまぎれて鬼が一口で食べてしまったらしい。男は地団太踏んで悔しがるがどうすることも出来なかった。という話が伊勢物語の第六段にあります。
実はこの姫君は、後に二条天皇の后になる高子の若いときの話で、鬼というのは姫の兄弟が取り返しに来たという話だそうです。
“やわややわと 重みのかかる 芥川”の古川柳までうまれた芥川の堤の桜が今満開です。行き交う人々は、古典で有名な場所とは知らぬげに通り過ぎてゆきます。
  
Posted by むかご at 06:57Comments(2)TrackBack(0)