2007年03月29日

Nepalは今 (8) 政情と治安


(兵士の訓練:出国の朝空港内のバスより盗撮)


日本を出るとき最近Nepalは政情も安定していて治安の心配も少ないと聞きました。
現地で目に付いたのは、あちこちに軍隊の兵営地があり、銃を構えた歩哨が立ち、鉄条網の内側で兵士が訓練している姿でした。世界遺産の聖地といわれるところにも武装した兵士がいて、異教徒が立ち入らないように監視しています。訓練の様子や、衛兵を撮影することは厳禁とのことで、カメラをもつ手も緊張しました。
1951年の王政復古まで100年以上もラナ家摂政政治による鎖国と、その後1990年のヒンドゥー教に立脚する立憲君主制新憲法交付までの王権政治の中で、世界の変化にすっかり取り残されたこの国は、今急速に変わろうとしているように見えるものの、政情不安は続き、2001年の謎の王宮内乱射事件など数々の変遷を経て、2006年4月政権と極左の共産党毛沢東主義派(マオイスト)が和平合意しましたが、武器を保持したままマオイストがいくつかのキャンプに隔離され国連の監視下にあるなど、危うく平穏を保っている形になっています。
出国する朝、カトマンドゥズの町はなにやら不穏な空気でした。聞いてみると前夜マオイストが有力なホテルの経営者に暴行を加え、高額の資金を要求したとかで、銀行、商工業者などが一斉に抗議のストを打っているとのこと、門が閉まった銀行の前には大勢の人が集まっています。ストがマオイストへの抗議になるのか理解しにくいところですが、国際線だけがストの対象外で無事出国できたのはなによりの幸運でした。
帰国した翌日、日本の新聞に、ネパールでマオイストとある民族集団との衝突があり、29人が死亡したとの記事が出ていました。

マオイスト騒動の朝、閉ざされた銀行の前に集まる群衆(バスの中から)
  
続きを読む
Posted by むかご at 07:11Comments(0)TrackBack(0)